すだちの切り売り アレンジ楽譜と生演奏のサイト

　ノックアウトです。

　すばらしい曲ですね。

　かねてからRPGというのはその独特のメランコリーな世界観を表現するために、旋法音楽であったり民族的音楽を多様する傾向に有りました。昔はそれを、要は「劣化コピーである」ととる音楽家が多かったため、とても苦しい思いをしてきたという話も耳にしたことがあります。

　今日、例えばアイリッシュの第一人者が当たり前にその持てる全てをゲーム音楽に注ぎ込んでいたり、クラシックの表現が当然のように正しく用いられるようになり、考え方も変わってきているように感じます。

　すばらしいものはすばらしいでいいと思っていますが。こうして「名実ともに」となってくると、それはそれで嬉しいものがありますね。

　できるだけ大仰にならないように、気持ちを込めないように弾きました。
　自分はこの手の曲を、沢山体を揺らしながら感情表現たっぷりに演奏するのが大嫌いで、その旋律の魅力や曲としての完成度を信じて、まっすぐ弾き切るようにしています。世界観に浸りながら、楽しく弾けました。