すだちの切り売り アレンジ楽譜と生演奏のサイト

　どうしてこうなった（

　いやかんたんに書くつもりだったんだよ。そしたらはじめの和音がハマっちゃったのでちょっとリッチに書こうかなって思ってね…。

　ちょっと前に外国の方から「あなたの左手はワンパターンでつまんない」ってコメントがあったんですよ。その時は「すまん力不足だ。けどこれかんたんにアレンジするっていうコンセプトだからちょっと許してほしい」って書いたんです。

　そしたら数日後、ノーマルアレンジのときに「オクターブばかりじゃん。やっぱり退屈だわ」って再度同じ人からコメントがありましてｗ、考えさせられました。

　なんというかですね。オクターブとアルペジオって最強だと思うんです。これまで名だたる作曲家が書いてきただけの事はある、ピアノの王道伴奏ですよね。それにはわけがあると思っていて、第一に（第一が全てですが）響きがごちゃごちゃしない、っていうのがあると思うんです。

　右手の和音は人間としても音程の区別が容易な音域に配置されるので、複雑な響きになってもキレイです。けど左手は何の音かわからない音が重なり合っちゃって、どわあああああってなるじゃないですか。


　あともう一つずっと思ってることがあって、よくYOUTUBEで見かける「技巧派ピアニスト」の中で、左手をやたらと跳躍させて演奏する方がいらっしゃいます。むかーし私自身が言われたことなんですが「自然に弾くことが一番大事。例えば跳躍で遠くまで飛ぶときはそれなりに感覚が開くし、不自然な掴み方をしたら響きも不自然になるし」みたいな、そういう話があってすごく納得したんですよね。

　左手を技巧的に書くのが悪いとかそういうことじゃなくて、やっぱり自然に響かせるためには音をぶっこめばいいのではなく、少ない音でどれだけ響くかを計算していきたいなと思うすだちでした。


　この曲はあえて、響きをごちゃごちゃにかき混ぜるために超低音を超重ねて演奏してみました。カッコイイ！と思ってやってますが、耳が痛くなったらほんとごめんなさいｗ

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