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すだちの切り売り アレンジ楽譜と生演奏のサイト

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PARADOX かんたんピアノアレンジ

RErideD-刻越えのデリダ-OPテーマ「PARADOX」をアレンジして弾いてみました!


 バンドサウンドだからピアノで作るの難しいし、それなり。それなりに書いてしまおう……と思ってたら、書いてるうちに楽しくなっちゃいましたw

 今回は楽しくなった過程を書き留めておこうかと思います。

 まずイントロを冷静に聴き直して絶望しましたw。いやこれどうやって弾くのよ。ピアノって実は連打苦手なんだよ…と。原曲重視で書いていることは書いているんですが、そうやって無理な技巧が入ってしまうとそれは原曲以上に目立ってしまいますので、これは別の手段を講じなければならない。そこで思いついたのは2パターン。音だけ同じ(この場合は目立つ上昇音型を同じにする)にしてまるきり違うパターンにしてしまう。もう一つは、連打を分ける。分けてやってみたらうまくハマったので今回はジャカジャカと打っていますが、これがはまらなかったら多分全然違う書き方をしてYoutubeのコメント欄に外国人の方から「oh what is this song? i dont know」とか書かれたんでしょう(

 で、当初かんたんアレンジのつもりで書いていたのでイントロ後半のギターを採譜そながら「これまたどうするのよ…」と思う私。とりあえずそのまま書いておく。

 Aメロに入ったらココも伴奏どうしようかなと思う。ダダッダッダッダ!ていうリズムがかっこいいのにこれはピアノでは難しいです。で、リズムがかっこいいけど同じには弾けないときは、他のかっこいいリズムを当てるとそれっぽくなることが多いのでそうします。
 ここで言う「かっこいいリズム」の条件は基本的に「強拍感が薄いシンコペ―ティッドなリズム」であることが多いので、思いっきりハズした感じのリズムを当ててみました。

 …するとどうでしょう、弾きにくいw!!!!!!
 ここで予定調和なわけです。ああ、こんなに弾きにくいしイントロのギターもアレだからかんたんアレンジを諦めようそうしよう…ってなりますw。

 そうしたらもうこっちのもんですw。サビの前にちょっとだけ入るBメロもどきみたいなところでその「諦め感」は最高潮なので、複雑な和音を入れたい気持ちになります。で、ハーモニーをガッツリ書くんですが「いや、エクセレントピアノシリーズじゃないから一つの和音に5つとかの音を入れるのはちょっと」って思い直します。もとよりそこまでのAメロやイントロをそんなに厚いハーモニーで書いていないわけで、じゃあ1和音無難に3音にしておこう、という気持ちになります。

 そこで夕飯を食べますw。

 気持ちがリセットされた状況で食後にBメロまで聞いたところで、なんかよくわからない感じにまとまっているな、と思うのでサビはシンプルめに書こうと決意します。ところがどシンプルに書いちゃうとこれまでの複雑さが死ぬので、ハーモニーだけは、ところどころ喉元に引っかかるような音を入れておきます。これで人間は「複雑な響きが引き継がれている」とさっかくするだろう!!!!と自分に言い聞かせます。

 アウトロはイントロを逆の順番で書くだけ…なのですが、サビ終わりの関係で音程が1オクターブ上がってしまっています。なんとか下げたい。ので、サビの最後の音、2音連打するところで下げちゃおう、と思い立ってやるのですがあまりしっくり来ません。やっぱり盛り上がったところで「上げる」のはいけるけど「下げる」のは難しい。気持ちも下がっちゃう。だからしょうがないのでそのまま書きます。音の粒が立っちゃうのでいやだなあ…と思いながら書き進めると、アウトロの最後、イントロのはじめと同じ分解した連打のところで「これ下げたら手が間に合わないやん」となります。もうこうなったら上げたままいったほうがいいな、となって上げたままにします。

 オクターブ上がってるけどそれはそれと思って弾けば、案外なんとか雰囲気合わせるものですw。

 こうして私は毎回楽譜をでっち上げるように書いているわけですw


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